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【苦戦】テスラ世界販売4.8%減の44万台

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このほどテスラの第2四半期での世界販売台数を発表した。

結果は前年同期比4.8%減の44万台と、第一四半期と連続でマイナスとなった。
テスラの販売台数はモデル3とモデルYがほとんどですが、全体的に販売台数が落ちている。

中国メーカーの台頭

テスラの販売が落ち込んでいる理由の一つに、中国メーカーの台頭がある。
例えば日本市場にも販売を開始することとなったBYDなどが代表的だが、それらが世界的にシェアを伸ばしている事により、テスラのシェアが食われている状況という構図。

中国はEVに非常に力を入れており、国家としても注力していることから、EVメーカーが非常に強気の戦略に出やすくなっており、その結果が徐々に出ているものとみられる。

特に価格面での差が大きく、BYDの売れ筋モデルとなる「ATTO3」が450万から用意されている。
もう少し価格を抑えた「DOLPHIN」も363万円からと非常にお買い得な価格で販売されている。

対してテスラの売れ筋モデル「モデル3」は531万スタートと、結構な差が出ており、BYDの手の出しやすさなども相まって押されている状況のようだ。

EV需要の落ち着き

中国メーカーの台頭も理由の一つだが、そのほかにも世界的にEV需要の落ち着きという事がある。
EVはどうしてもインフラ整備が問題となっており、まだまだインフラが整っておらずなかなかEVに手を出しづらいという国も少なくない。

現に日本でも充電スタンドがあっても老朽化で使えなかったり、そもそも充電スタンドを撤去しているところも多い。
充電設備の補助金が切れた段階で撤去する事業者も多く、どこかで新しく充電スタンドができてもどこかで撤去されているという言わばプラスマイナスゼロの状況が続いている。

とはいえ絶対数的には徐々に増えているみたいだが、基本的には自宅に充電設備があるような方しか購入しておらず、さらには1台しか持てないような層には利便性の面からEVを選ぶ理由がない。

EVが欲しい人は既に手にしており、まだまだレシプロエンジン搭載車が便利な状況では、これ以上の伸びは困難を極めるだろう。

テスラとしてもスパーチャージャーという独自の充電設備を日本でも増やしてはいるが、ガソリンスタンドのような数には程遠く、EVの本格的な普及にはインフラの整備が重要だろう。

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