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【意外と知らない】内気循環・外気導入の正しい使い方

コラム

 最近の車には必ずエアコンが搭載されていますよね。
昔の車は標準搭載でエアコンがない車も多く、オプションでエアコンを付けることができるなんて車種も多かったです。

車にエアコンが標準搭載されるようになって、快適に運転することが可能になったわけですが、通常車には温度コントロール・風量調節・吹き出しモードなどのスイッチが付いていますよね。
それに加えて、内気循環・外気導入を切り替えるボタンもあります。

この内気循環・外気導入ボタンですが、どういうときに使用するかご存じですか?
もちろん知っているよという方もいらっしゃれば、実はこのボタンの使い方をよく知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ということで今回は「内気循環・外気導入」の正しい使い方をご紹介します。

内気循環・外気導入の違い

 まず、内気循環と外気導入の違いを見ていきましょう。

内気循環

内気循環は、その字の通り「内側の空気を循環させる」時に使います。
丁寧に説明すると、内気循環モードになっている時は、車内の空気が外に出ず、車の中で循環しています。
車内にエアコン用の吸気口が設置されていますが、そこから空気を吸ってエアコン内部を通り、吹き出し口から吐き出されています。
そのまま車内の空気=内気を循環させているので「内気循環」と呼ばれます。

外気導入

続いて外気導入ですが、これも字の通り「外側の空気を入れる」時に使います。
コチラも丁寧に説明すると、外気導入モードになっている時は、フロントのワイパーが設置されている場所付近に吸気口が設置されています。

そこから外の空気を吸い込んで、エアコン内部を通って車内に送りこまれます。
外の空気=外気を車内に送り込むから「外気導入」と呼ばれています。

では内気循環と外気導入の違いが分かったところで、どういったシーンで使えばいいのかを紹介します。

内気循環使用シーン

 内気循環を使用するシーンというのは以下のシーンが多いですね。

内気循環使用シーン
  • エアコンで冷房(クーラー)を使用している時
  • 前走車にトラックなど排気ガスが多い・臭う車がいるとき
  • 外気の状態が悪い時

 エアコンを使用している時、特に冷房(クーラー)を使用している時は内気循環にしてください。
なぜかというと、冷房(クーラー)を使用する時は、外の温度が高い・車内の温度が高い時に使いますよね。
家にあるクーラーを思い浮かべてもらえれば分かりやすいのですが、冷房(クーラー)を使用する際は、家の窓は締め切った状態で使用するかと思います。
それは、冷房(クーラー)の冷たい空気が外に出ていくのを防ぐことに加えて外から暖かい空気が入らないようにして、室内の温度を下げる為です。

車も同じで、冷房(クーラー)を使用している時は外の空気が入らないようにしないと、なかなか車内の温度が下がりません。
冷房(クーラー)を使用している時に外気どうにゅにしていると、せっかく冷気を車内に回そうとしているのに、外気の暖かい空気がどんどん入ってきてしまい、冷房(クーラー)が効きにくくなる・温度の下がりが遅くなってしまいますので、内気循環を使用するのです。

 トラックなど排気ガスが気になる車が近くに入れるときも同じです。
外気導入にしていると、積極的に外の空気を吸い込んで車内に送り込むわけですから、もし前に黒い排気ガスをモクモクと上げながら走るトラックがいれば、その排気ガスが車内に入ってきてしまいます。

車内に入ってしまうと、窓を開けて換気したりしないといけませんが、前にそんなトラックがいる状況では窓を開けると逆効果になってしまう事もあります。
前にそういった車が走ってるなと思ったら、素早く内気循環にすることで、そういった汚い空気が車内に入ることを防ぐことができます。

これはトラックが走っていないときでも同じで、野焼きなどをしていて外気の状態が良くないときなんかは内気循環にすることで、その空気が車内に入ってくるのを防ぐことができます。

「都会に住んでるから野焼きなんてないよ」という方は、野焼き以外でも火事現場の近くを通るときや、海沿いなど独特の匂いがする場所というのは至る所にありますので、覚えていて損はありません。

ここまで説明してきましたが、共通するのは「外の空気を入れたくないとき」という点です。
細かく覚えるのがめんどくさい方は、大まかに覚えておいても良いでしょう。

外気導入使用シーン

 続いて外気導入を使用するシーンを紹介します。

外気導入使用シーン
  • エアコンで暖房を使用する時
  • 通常運転時
  • 車内の空気を喚起したい時

 冷房(クーラー)を使用している時は内気循環ですが、逆に暖房を使用する時は外気導入にすることをお勧めします。
というのも、車の暖房方式が家庭用エアコンとは異なるからです。
家庭用エアコンの暖房は、熱交換器によって暖かい空気を室内に送りますが、車の暖房はエンジンを冷やす冷却水の温度を利用して暖かい空気を出します。
この暖かい空気は内気循環ではうまく利用できず、外気導入の際に効率よく利用することができます。

よって暖房使用時は外気導入にすることで、効率よく暖房を使うことができます。

エアコンを使わない時でも実は外気導入にすることが勧められています。
外気導入は外の空気を車内に入れる機能ですが、同時に社内の空気の入れ替えも行われています。
内気循環にしておくと車内の空気はなかなか外に出ていきません。
長時間乗車していると、車内の空気が悪くなり二酸化炭素濃度が上がり、眠気などの原因になります。

また、エアコン内部は家のエアコンと同じで、湿気などが溜まったままになると、カビが発生してしまい、使用時に嫌なにおいが出てきてしまいます。
それを防ぐには、エアコン内部を新鮮な空気を通す必要があり、外気導入にすることでそれが可能になります。
よって内気循環の使用シーンに当てはまらないときは、できるだけ外気導入にすることがオススメです。

内気循環・外気導入の切り替え方法

車に乗る方は、内気循環と外気導入の切り替え方法はご存じだと思いますが、普段車に乗らない方はレンタカーなど一時的に車を借りる際にどうすれば切り替えができるかをご紹介しますので、覚えておくと良いでしょう。

内気循環・外気導入の切り替えは、ダイヤル式やレバー式、ボタン式などいろいろありますが、ロジックとしては決まっています。

車にこういった表記があるのを見たことありますでしょうか。

外気導入のマーク
内気循環のマーク

左側のマークが外気導入、右側が内気循環のマークです。
車によっては両方表示されていることもありますが、片方しか表示されていない車種もあります。

基本的にはレバー式であれば、該当するマークのほうにレバーを倒す、ダイヤル式の場合は該当するマークのほうにダイヤルを回せばそれぞれ選択することができます。
ボタン式の場合も同じで、該当するマークのボタンをONにすればよいです。

問題は片方しかマークが無い場合ですが、ボタン式に多いですね。
その場合は、ボタンに表示されているマークを確認してください。
ボタンを光らせたりすると、ボタンに表記されている方式になります。
ボタンに外気導入のマークが書いてあれば、ボタンを光らせる=ONにすることで、外気導入にすることができます。
逆にその場合はボタンをOFFにすれば、内気循環になります。
これはボタンに書いてあるマークが逆でも同じで、ボタンに内気循環のマークが書いてあれば、ONで内気循環、OFFで外気導入になります。

適切に使おう

 内気循環と外気導入について今回はご紹介してきましたが、それぞれオススメの使用シーンで使うことで、よりドライブライフが向上しますし、エアコンの状況での切り替えはすばやく車内を希望の温度にするためにも覚えておいて損はありません。

いままで何となく使っていた方は、これを機に効率的に使ってみてください。

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