ダイハツが不正問題で新型車などのロードマップを大幅変更へ

DAIHATSU(ダイハツ)

 不正問題で大きく揺れたダイハツですが、その影響がまだ続いており同車の新型車販売のロードマップが大幅に変更されているようです。

まず、ダイハツは不正問題でしばらく工場が止まっており、つい最近すべての車種で生産・出荷が再開されました。
しかし、出荷が再開されたのは良いのですが、実はダイハツは2024年は1台もフルモデルチェンジ・マイナーチェンジ・年次改良モデルを発表しておらず、すべて現行車種のみとなっています。

そしてこのほど入ってきた情報で、新しい改良モデルの投入ロードマップが大幅に変更されているという事が判明しましたので、詳しく見ていきましょう。

トールは2027年フルモデルチェンジへ

ダイハツが「トール」として開発し、トヨタには「タンク/ルーミー」の名前でOEM供給している本車種は、実は不正が無ければ2024年中にはフルモデルチェンジされる予定だった。
しかし、今回の不正を受けて大幅に発売時期を変更し、2027年6月以降の発売としていることが分かった。

直近で発売予定だった車種が3年も大幅に後ろ倒しになるというのは、おそらく開発を終えていた新型トールも実は不正があり、そのままでは発売できない為新たにデザインし直すのではないかと考えられる。
ただ、ムーヴに関しても既に開発を終えているが、コチラは2025年ごろの発売を目指すらしい。
という事は、ムーヴに関しては既存の変更なく申請が可能であったのかもしれない。

今のダイハツに改良している余裕がないか

 このように新型車が軒並み発売時期を後ろにズラしているのは、今のダイハツの状況では新型車を出している余裕が無いのかもしれない。
というのも、生産・出荷が全面的に再開されたのは最近であり、それまでに受注していたバックオーダー分がかなり溜まっているのではないかと考えられるし、ダイハツ本社とディーラーとの擦り合わせの話もあるだろう。

資金面ではどこまで余裕があるかはわからないが、様々な事情から今新型車を出す余裕がないとみられる。
冒頭でも記載したように、2024年に入って半年が経過したが、これまでにフルモデルチェンジ・マイナーチェンジ・年次改良の話が出てきていないのもそういった事情だろう。

ダイハツの車種が改良され始めるのは2025年からとみる方が良いだろう。

開発にかかる期間を1.4倍に伸ばした&法規対応も間に合ってない?

新しい車を出せないのは、既存の車種の法規対応も間に合っていないという事情もあると考えられる。

車に関する法規は細かく変化していっており、車のセキュリティの話から騒音規制や排ガスの数値、その他多岐にわたり規定されているが、最近まで生産が止まっていたダイハツは、現行車種の法規対応が遅れているとも言われている。

ダイハツは今回の不正の原因の一つとして、「短すぎる開発期間」という事を言っており、その対策として開発期間を1.4倍に伸ばしたことも分かっている。
期間を延ばしたことで、現在開発が進められている車種やこれから開発が始まる車種の投入時期が遅くなっているのだろう。

もちろん法規対応できていない車種は生産しても販売できないので、現在最新の法規に対応していない車種に関しては販売ができなくなる。
どうやら、現行車種の中でも法規対応が間に合ってない車種があるようで、これから早急に対応を進めていくのだろうが、一旦生産を見合わせるという話も入ってきている。

今年度は厳しい数字になるだろう

やっと回り始めたダイハツだが、先述の通りまだまだ問題が山積みである。
ディーラーや町の販売店も不正問題の間は受注できなかっただろうし、今もまだ厳しい状態であることは間違いない。

前途多難なダイハツだが、今年度は新型車を出せないなどが重なり新車販売台数・売上額・利益等すべて厳しい数字になるだろう。

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