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【渋い】最近のトヨタ車値引きが低い理由

コラム

 トヨタは日本が誇る世界的企業の一つですが、新車販売時の値引き額が他社に比べて大きいという特徴もありました。

「トヨタは値引きを頑張ってくれる」とか「トヨタは値引きが大きい」とか聞いたことある方もいらっしゃるかもしれません。
現実として、私もトヨタでアルファードを購入したことがありますが、その際は60万以上の値引きをしてもらった事もあります。

今までも何台かトヨタ車を購入してきましたが、いずれも結構な値引きをしていただけました。
みなさんも、トヨタ車を購入する時に結構値引きをしてもらったという方も多いのではないでしょうか。

しかし、どうやら最近はそうもいかないようで、昔みたいに値引きをしてくれるという事も少ないようなのです。
なぜそうなってしまったのかを分析してみました。

ディーラーの利益率が減ってきている

 一番の理由とも言っていい理由が、車を販売するディーラーの利益率が以前に比べて減ってきているという現状があるようです。

知らない人向けに説明すると、皆さんの町にあるトヨタのディーラー(〇〇トヨタ、カローラ〇〇、○○トヨペット、ネッツトヨタ○○)などは、車を作っていません。
車を作っているのは、時折テレビなどでも見かける豊田会長が率いるトヨタ自動車です。
ディーラーは、トヨタ自動車から車を卸してもらって私たちに販売しているだけなのです。

なので、ディーラーの取り分は、「車両本体価格ートヨタの自動車の卸値」になります。
現実には、ディーラーも固定費や社員の給料などを払う必要がありますから、取り分からさらにそれら経費を引いた残りがディーラーの利益になります。

しかし最近はその取り分が減ってきているという状態のようなのです。
特に、最近フルモデルチェンジしたようなアルファード・ヴェルファイアやクラウンシリーズが特に減ってきているという現状があるようです。

その背景には、ディーラーオプションが減ってメーカーオプションが増えたことも要因としてあります。

車を買うときに皆さん何かしらオプションを付けますよね?
オプションには「メーカーオプション(MOP)」と「ディーラーオプション(DOP)」があります。
MOPはトヨタに発注する際に決めておかなければならないオプションで、基本的に後から変更ができません。
対してDOPは、トヨタ自動車からディーラーに車が配達された後に、ディーラーが取り付けるオプションになり、最悪後からでも変更は可能です。

そしてこのMOPとDOPは実はDOPのほうがディーラーの利益率が高いのです。
なのでDOPをたくさんつけてくれる方がディーラーとしてありがたいという事なのです。

特にナビなんかは金額も高いので、ディーラーとしては注文してくれると非常にありがたいというわけです。
しかし最近の車では、ナビなども標準装備になってしまっていたり、MOPになっていたり、その他昔はDOPだったようなものもMOPになってしまっていたりします。
それにより、DOPの選択率が下がってしまい、結果的にディーラーの利益が減っているので値引きがしにくいという状況に陥っているようです。

メーカーからの値引き指導も入っている

 利益を確保したい部分が減っているという説明をしましたが、さらにはトヨタ自動車から値引き指導がディーラーに入っているとも言われています。

値引き指導とは、メーカーから、この場合はトヨタ自動車ですね。値引き金額について制限が入っているという事なのです。

例えば、メーカーから「この車種は車両本体から最大値引き5%まで」みたいに制限されてしまうと、ディーラーはそれに従うしかありません。
特にクラウンシリーズやランドクルーザーなどの人気車種は車両本体から値引き0なんてこともざらにあります。
なので、ディーラーは車両本体から値引きができなくなってしまいます。
結果的にディーラーが弄れるのはDOPのみになってしまい、結果的に値引きが渋い状況になってしまうのです。

最近モデルチェンジしていない車であれば、まだ値引きはできそう

 最初のほうにお伝えしましたが、この値引きが渋い状況は最近モデルチェンジした車に多い印象です。
アルファード・ベルファイア・ランドクルーザー250・クラウンシリーズですね。
このあたりは車両本体からの値引きは無いと思ってもらって結構です。
なんかレクサスみたいですね。

ただ、シエンタやハリアー、カローラシリーズなどモデルチェンジが少し前の車の場合はまだまだ値引きの余地があるようですので、これらの車を狙っている方は値引きがあるうちに購入しておいた方が良さそうですね。

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