犬を起用したCMで覚えている方も多いトヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」
コンパクトのサイズ感に最大7人乗れる点が非常に評価されていた車です。
2022年にフルモデルチェンジを果たしてから約2年が経過していますが、積極的にCMを打つなどトヨタの売る気も感じられます。
お子さんがいる家庭でシエンタを狙っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、シエンタについて、見積をしてみましたので、参考にしてみてください。
また、売れ筋のグレードなども紹介しますので、最後までご覧ください。
シエンタのグレード構成は?
シエンタのグレード構成は、大きく分けて3つで、下からX・G・Zになります。
それぞれにガソリン及びハイブリッドが用意されており、全グレードに5人乗りモデルと7人乗りモデルが設定されています。
ただ、ガソリンモデルに関しては4WDの設定がありませんので注意してください。
また、5人乗りモデルと7人乗りモデルの価格差ですが、約4万円7人乗りが高く設定されています。
全グレードでその差額は共通なのでわかりやすいですね。
実際の見積額は?
各グレードごとに見積を行ってみました。
7人乗りモデルは5人乗りモデルよりも4万円UPしており、全グレードでその価格差は同じです。
よって高い方で見積を出しておくことで、5人乗りが良い場合は総額から4万円引いてもらえばOKなので、今回は全グレード7人乗りモデルで算出していきます。
シエンタを検討している方の多くは、ファミリー層が多いと思われますので、後席に子供を乗せる前提でオプションを選びました。
2列目にお子さんを乗せるのであれば必須な2列目モニターを選択し、HDMI入力も選んでいるので、HDMI出力がある様々な機器を使用することができます。
一応シエンタにもCD・DVDデッキの設定はあったのですが、さすがにこの時代にDVDまでしか使えないのであれば選ぶ価値はないかなと思い、選択していません。
どうしてもディスクドライブが欲しい方は選んでも良いですが、個人的にはハイブリッドでアクセサリーコンセントオプションを選択し、別途小型のBDプレイヤーを車内に設置する方法をとります。
今回アクセサリーコンセントが前席のインパネ部とラゲッジ部に搭載されるので、HDMI入力がグローブボックス内に設置されることを加味してもそこまで配線が邪魔になることはないのではないでしょうか。
また、今回選択した2列目ディスプレイは、純正のディスプレイオーディオが無いと使えない為、Xグレードにもディスプレイオーディオを選択しています。
その他はいつも通り安全系と快適装備系は選んでいます。
ガソリンX(7人乗り)(1.5L)グレード
ガソリンX(7人乗り)グレードの見積総額は約270万円となりました。
ヴォクシーほどの大きさはありませんが、スライドドア付きの今どきのミニバンとしては、乗り出し価格は非常に安く済んでいるのではと思います。
一応ディスプレイオーディオはコネクティッドナビになりますが、搭載されており、パノラミックビューモニターや安全系の装備などもある程度付けた上での価格ですから、内装の質感などを許容できればアリだと思います。
ガソリンXはエアコンなどもマニュアル、パワースライドオアも助手席側のみと最低限となりますが、割り切れる方にとっては最安です。
ガソリンG(7人乗り)(1.5L)グレード
ガソリンG(7人乗り)グレードの見積総額は約296万円となりました。
個人的にはプライベートで使用するならGグレード以上からと考えますが、そうなると300万円は覚悟しないといけないですね。
ただ、GになることでXから装備が格段にグレードアップします。
パワースライドドアも両側になり、エアコンもマニュアルからオートエアコンに。
パノラミックビューモニターも標準になり、オプションとして選んでいるコンフォートパッケージにより、ウレタンハンドルからヒーター付き本革ハンドル+シートヒーターも付くので、一気に実用的になります。
ディスプレイオーディオもPlusをMOPで選べるため、長く乗るにも十分な装備になっています。
ガソリンZ(7人乗り)(1.8L)グレード
ガソリンZ(7人乗り)グレードの見積総額は約318万円となりました。
Zが最上級グレードとなりますが、Gとの価格差は約22万円となりました。
しかし、G→Zも装備がグレードアップしており、メーターも液晶主体に変更、さらにヘッドライトにもデイライトが追加、さらにこのクラスでは珍しいアダプティブハイビームシステムまで付いてきます。
差額は22万円ですが、かなり魅力的な装備が付加され、Gグレードではオプションでも選択できない項目が多いので、シエンタに関してはZが魅力的かもしれません。
HYBRID X(7人乗り)(1.5L+モーター)グレード
HYBRID X(7人乗り)グレードの見積総額は約304万円となりました。
ハイブリッドモデルになり車両本体が上がりましたが、装備内容としてはガソリンXとほとんど変わりません。
よって 、Xを検討しているのであれば、アクセサリーコンセントを付けたければ&ハイブリッドが良ければアイブリッドモデル、初期費用を抑える+ガソリンでも良い場合はガソリンモデルを選ぶと良いかもしれません。
HYBRID G(7人乗り)(1.5L+モーター)グレード
HYBRID G(7人乗り)グレードの見積総額は約326万円となりました。
こちらもガソリンGグレードとの装備差はほとんどないので、パワートレインの差で選ぶと良いかもしれません。
HYBRID Z(7人乗り)(1.5L+モーター)グレード
HYBRID Z(7人乗り)グレードの見積総額はやく353万円となりました。
ハイブリッドZの場合は、これまでのX・Gとは異なり、ガソリンモデルとハイブリッドモデルで装備差があります。
シフトレバーが味気にストレート式からエレクトロシフトマチックへ変更されると共に、ハイブリッドZのみ選ぶことのできる「トヨタチームメイト」が選択可能です。
トヨタチームメイトは「自動駐車+パーキングサポートブレーキ(後方歩行者+周囲静止物)+パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付き)」となります。
これにより、サイドのフェンダー部分にもソナーセンサーが追加され、巻き込み時の警告もしてくれるようになるうえに、パノラミックビューモニターの画素数が120万画素に上がるなど様々な部分が機能UPします。
よって、安全装備や快適装備を全部つけたい場合はハイブリッドZ一択になるでしょう。
5人乗り7人乗りどちらがいい?
シエンタを選ぶ際に最初に気にするのが5人乗りモデルにするか7人乗りモデルにするかです。
一応シートアレンジが変わるだけで、機能的な部分に関しては両モデル間でそこまで差別化されていません。
しいて言えば、5人乗りもモデルは3列目を収納する必要が無いため、その分収納に使用できるようになっている点でしょうか。
価格差は約4万円とそこまで大きくはなく、売れている数としてもほぼ半々のようです。
なので、自分のスタイルに合わせて選ぶしかないかなと思います。
例えば、5人以上乗せることが絶対にない方や、普段から荷室を広く使いたい方は5人乗りが良いでしょうし、よく人を乗せることがある場合は7人乗りが良いでしょう。
また、両モデルでは2列目シートの倒し方に違いがあり、5人乗りは他の車種と同様前に倒すだけですが、7人乗りは運転席・助手席側へチップアップする形となります。
その場合は荷室長が5人乗りは2,045mmに対し7人乗りは1,525mmと結構差ができます。
もし車中泊をよくする場合や、長尺物を積むことが多い場合は、最大に室長の長い5人乗りがよいとおもいます。
なので大まかに分けるなら、6人以上乗せることが確定しているまたはいざというときに人を乗せれるように備えたい方は7人乗り、荷室を広く使いたい方や車中泊をよくする方、元々大人数を乗せる予定がない方は5人乗りで良いでしょう。
売れ筋オススメグレードは?
現在の売れ筋グレードは、HYBRID Zグレードのようです。
トヨタのハイブリッドは優れていますから、大体このクラスの車であればハイブリッドにする方が多いようです。
また、今回はハイブリッドZにのみ装備できるオプションもあるため、装備を充実させたいと思っている方が多くハイブリッドZが選ばれているのだと思います。
2WDか4WDに関しては、新型ヴォクシーなどの力強い4WDシステムであれば、雪道以外でも結構リアモーターが仕事をしますが、今回のシエンタはリアモーターが3馬力しかなく、そこまで頻繁にリアモーターが働くシーンはありません。
よっぽど4WDが必要でない場合は2WDで十分ではないでしょうか。
シエンタの値引きは緩め
シエンタはトヨタの人気車種の一つですが、値引き状況は緩めです。
フルモデルチェンジが少し前という事もあって車両本体10%ぐらいは交渉次第で引き出せるでしょう。
また、今回紹介した見積では2列目モニターなどの高額DOPも選択しているので、DOPからも3割ほど値引きを引き出せれば、最大で40万ほどは値引きを期待できるのではと思います。
ただ40万円は本当の限界値に近いので、35万ぐらいの値引きが引き出せれば合格点としてください。
最後に
今回は、トヨタの人気ミニバン「シエンタ」の各グレードの見積を見てきました。
コンパクトミニバンの中ではトップを誇るシエンタですが、充実した装備を考えるのであれば350万は考えておいた方が良いでしょう。
しかし、うまく値引き交渉すればシエンタは緩い方ですので、310万~320万のあたりをねらえるのではないか思います。
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