アウディe-tron GTがリコール、日産フーガ、スカイライン、シーマ、三菱ディグニティもリコールへ

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 6月20日アウディのハイエンド電気自動車e-tron GT及び日産の高級車フーガ、スカイライン、シーマ、兄弟車の三菱ディグニティがリコールとなりました。

e-tronGTはバッテリーが発火する可能性

e-tronはアウディが展開する電気自動車のブランドですが、その中でもハイパフォーマンスな性能を有するのがe-tron GTです。
今回は、このe-tronGTにリコールが出ました。

内容は、電気自動車の重要部品である駆動用バッテリーが短絡して発火する恐れがあるというものでした。詳しくは以下の通りです。

高電圧バッテリーにおいて、不適切に製造されたバッテリーモジュールが内蔵されたものがある。そのため、バッテリーモジュールの内部短絡が発生し、最悪の場合、熱によるバッテリー異常が発生し、火災に至るおそれがある。

EVの発展が急速に進んだ中国では、EV車が突然発火する事故が多数起きていますが、e-tronGTも同じような事態に陥る可能性があります。

電気自動車は燃料タンク代わりになるのが駆動用バッテリーです。
駆動用バッテリーは、よくある12Vバッテリーとは異なり非常に高密度で大容量です。
電圧も高いため、今回のリコール要因のように短絡が起きればすぐさま車両火災になる確率が高いでしょう。

とくに電気自動車はPHV車とは異なり駆動用バッテリー残量が無くなれ走ることができません。
よって通常のハイブリッドやPHV車よりも大容量の電池が搭載されています。
なので、ひとたび短絡が起きれば重大な事態になる可能性が高いので、早めに対処する必要があります。

フーガ・スカイライン・シーマ・ディグニティは最悪走行不能に

フーガ・スカイライン・シーマ・ディグニティのリコール内容は、プロペラシャフトの強度不足により、破損する可能性があるというものでした。
詳しくは以下の通りです。

プロペラシャフトにおいて、自在接手のパイプへの圧入代が不足していたため、強度が不足しているものがある。そのため、使用過程で当該部位から亀裂が発生し、最悪の場合、プロペラシャフトが破損して走行不能に至るおそれがある。

プロペラシャフトは、フロントに搭載したエンジンが作り出した動力を、後輪に伝えるためのパーツで、このプロペラシャフトが無いと後輪が動きません。
今回発表されたフーガ、スカイライン、シーマは後輪のみ駆動させる方式FR車が多く販売されており、プロペラシャフトが破損した場合FR唯一の駆動輪である後輪が動かなくなり走行不能となります。

FF車の場合はプロペラシャフトは存在しないので関係ありませんし、4WDの場合でも最悪前輪が動くので、近くに退避するなどは可能だと思います。

しかし先述の通りFRの場合はプロペラシャフトが破損すると走れなくなるので、破損したタイミングや場所によっては非常に危険な状態にいなります。

この中で現在販売されているのはスカイラインだけですが、フーガやシーマもまだまだ街中を走っていますので、もし該当車種に載っている方は早めの対応をお勧めします。

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