早速新型ランドクルーザー250の不満の声が出てきた

コラム

先日から納車が徐々に始まった新型ランドクルーザー250だが、徐々にオーナーの方からの不満がちょこちょこと出てきたようだ。

完璧な車は存在しないので、不満が発生するのは致し方ない事。
大事なのは今から購入される方、既に納車された方がその問題を許容できるかどうかなので、現在検討している方は参考にしても良いだろう。

ガソリンのパワー不足の意見が多い

特に不満点として多かったのが、ガソリンモデルのパワー不足だ。

ランドクルーザー250には大きく分けて3つグレードが設定されている。
下からGX・VX・ZXとあり、すべてのグレードにディーゼルエンジンが用意されている。
そして中間グレードのVXグレードにだけ、ガソリンエンジンモデルが設定されており、このVXガソリンのパワー不足が特に多かった

というのも、ランドクルーザー250に搭載されるガソリンエンジンは「2TR-FE」という型式。
実はこれ、先代のランドクルーザープラドにも用意があったエンジンで、初登場は2004年となかなかのベテラン選手だ。

エンジンスペック自体は2.7L 直列4気筒NAで163馬力246N・mを発生する。
対してディーゼルモデルに搭載されるエンジンは、「1GD-FTV」という2015年に開発されたエンジンが採用され、2.8L 直列4気筒ディーゼルターボエンジンで204馬力500N・mを発生する。

明らかにディーゼルとガソリンではトルクが異なり、約2倍の差がついている為、走り出しからかなり違いが発生しているようだ。

また、2TR-FEガソリンエンジンは音の割に進まないで有名で、唸るけど全然スピードが上がらないという声が先代のプラドから言われていた。
ランドクルーザー250の車重は約2.3tであるから、163馬力246N・mのエンジンではパワー不足になるのは明白だ。

先代のプラドから「2TR-FE」は遅いと言われていたのになぜトヨタは今回も採用したかというと、「信頼性」にある。
いわば2TR-FEは壊れにくいエンジンで高い信頼性があるので、海外需要も以前高く、トヨタとしてはダイナミックフォースエンジンなど新世代のエンジンを投入することは避けたのだろう。

しかし砂漠やガチモンの悪路を走りまくる海外とは異なり、日本では舗装された道路を走ることがほとんどなので、日本投入モデルは信頼性よりもダイナミックフォースエンジンなどよりパワーのあるエンジンを採用してほしかったところだ。

ZXには丸目が付けられない

ランドクルーザー250には、伝統的な丸目ヘッドライトにするためのオプションが今回用意されている。
しかし丸目にできるのはVXグレードのみとなり、上級のZXグレードには装着することができない。
この仕様にZXを購入した人から不満が上がっているようだ。

確かに丸目ヘッドライトオプションをVXで装着できるのに、その上のグレードZXで装着できないのはいささか納得いかない点なのだろう。
丸目ヘッドライトは昔のランドクルーザーの象徴的なデザインとして非常に愛されており、今回もVXグレードを購入した人の多くが丸目ヘッドライトオプションを選択しているという話も聞く。

トヨタは最上位グレードには基本的になんでも装備が揃っていたり、下位グレードでは選択できないオプションも選択できるようにするという販売戦略が多いので、最上級のZXグレードで丸目ヘッドライトを選べないのは非常に残念。

VXは装備がどうしてもZXに劣るため、装備重視でZXを選んだ人が丸目を付けられないのは不満点になっても当たり前だろう。

不満点だが良いところもある

ガソリンエンジンのパワー不足やオプションの問題などいろいろあるランドクルーザー250ですが、不満点とはいえガソリンエンジンはディーゼルに比べ煤が溜まることがあまりなく、街中のチョイ乗りを繰り返してもあまり問題ないことや、アドブルーの補給が必要ないなどメリットもあるので、単純にパワーで比べれば先述の通りとなるが、その他のメリットもあるので、そこは普段使用するシーンを鑑みて判断すると良いだろう。

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