クラウンと言えばセダンのイメージがあるかと思いますが、この度トヨタはクラウンの名前を冠した車種をボディタイプ違いで4タイプ発表しました。
新しいクラウンシリーズの中で一番早く発売されたのが、今回紹介するクラウンクロスオーバーとなります。
セダンというイメージの強いクラウンに、クロスオーバーというSUV要素を加え変化させた全く新しい車となりました。
今回は、そんなクラウンクロスオーバーの見積や値引き状況などをご紹介します。
クラウンクロスオーバーのグレード構成は?
クラウンクロスオーバーのグレード構成は、大きく分けて4つで、下からX・G・Z・RSになります。
RSには特別仕様車として、よりアクティブ仕様にしたRS”LANDSCAPE”が用意されており、マッドフラップが付いたり、専用タイヤ&ホイール、さらに車高が25mmUPしている、他にもいくつか専用デザイン・装備を備えています。
クラウンクロスオーバーは全グレードで4WDの設定しかなく、リアにはモーターを使ったE-FOURになります。
また、グレード間でエンジンに違いがあり、RSグレード以外は2.5Lダイナミックフォースエンジンとモーターを組み合わせたパワートレインとなっており、RSグレードは2.4Lダイナミックフォースエンジンにターボチャージャーとモーターを組み合わせたターボハイブリッドシステムが搭載されています。
その他の違いとしては、Xグレードはボディ色にブラック系統とホワイトのモノトーンしか選択できませんが、X以外のグレードではツートンカラーを選ぶことができるようになります。
実際の見積額は?
各グレードごとにオススメオプションで見積を行ってみました。
クラウンクロスオーバーは選べるメーカーオプションが少なく、あまり多くは選べません。
ただ、Xグレードは標準がナビレス仕様であるため、MOPのディスプレイオーディオシステムを選択しています。
Z以上から選べるパノラマルーフは選択していますが、リアサポートパッケージはクラウンクロスオーバーのコンセプトを考えるといらない人も多いと思うので、今回は選択していません。
RS”LANDSCAPE”に関しては基本的な装備はすべて標準で搭載されている為、ディーラーオプションのみ選択しています。
CROSSOVER X(2.5L+モーター)グレード
CROSSOVER Xグレードの見積総額は約501万円となりました。
車両本体自体は440万円ですが、Xグレードは標準でナビレス仕様になります。
クラウンクロスオーバーに社外ナビはあまりメリットがなく、MOPのディスプレイオーディオを選択する方が、快適装備や安全装備がセットで搭載されるため、特別な事情が無い限りはXグレードにディスプレイオーディオMOPの選択をオススメします。
それ以外は特に選ぶようなMOPも無いため、サイドバイザーとフロアマット、HDMI入力端子にしておりますが、それでも500万円を超える結果となりました。
オプション金額の大半がディスプレイオーディオシステムになるため、それを外せば価格は下がりますが、正直これはセットで考えた方が良いので、最低500万円~と考えた方が良いでしょう。
残念ながらベースグレードとなるため、往年のクラウンに搭載されているパワーシートや電動テレスコチルトなどは搭載されておらず、X以外には装備されているイージークローザーやヘッドアップディスプレイもありませんので、ベースグレードとはいえあまり魅力的な内容とは言いづらいところでしょう。
CROSSOVER G(2.5L+モーター)グレード
CROSSOVER Gグレードの見積総額は約554万円となりました。
特にMOPを選択ししているわけではないですが、中間グレードで既に550万となり、昔のクラウンを考えると結構な金額になっていますね。
実質的に中間グレードとなりますが、Xグレードに比べて総額で約50万円UPとなりましたが、クラウンらしい装備を考えるとGグレードからが実質的なベースグレードになると思います。
Gグレードからはパワーシートや電動テレスコチルト、イージークローザー、ヘッドアップディスプレイなどの快適装備が標準搭載されるため、ある程度を求めるのであればやはりGからになると思います。
また、Gグレードからはボディカラーにツートンが選択できるようになるため、ボディカラーにもこだわりがある場合は要注意です。
CROSSOVER Z(2.5L+モーター)グレード
HYBRID Zグレードの見積総額は約636万円となりました。
スポーティさを求めないのであれば、Zグレードが最も装備が良いグレードとなります。
パノラマルーフも選択できるようになりますので選択しています。
装備内容もさすが上級グレードという内容で、ほぼ最近のトヨタの先進技術や装備は全部搭載されておりますので、実用的にはほぼ困ることはないかと思います。
CROSSOVER RS(2.4Lターボ+モーター)グレード
CROSSOVER RSグレードの見積総額は約718万円となりました。
最上級グレードとなりますが、700万円を超えてきましたね。
パワートレイン、装備共にクラウンクロスオーバー最上級のグレードです。
唯一パワートレインがZ以下とは異なり、2.4Lターボエンジンにモーターを組み合わせたターボハイブリッドとなっており、システム合計300馬力以上を誇る力はスポーティに走ることができます。
ZグレードとRSの装備に関しては、実はほとんど違いがなく大きくはパワートレインの差という事になります。
よって、高馬力のエンジンが良ければRS、ゆったり乗れればよいという場合は2.5ハイブリッドを選ぶと良いかもしれません。
CROSSOVER RS”LANDSCAPE”(2.4Lターボ+モーター)グレード
CROSSOVER RS”LANDSCAPE”の見積総額は約721万円となりました。
RS”LANDSCAPE”は、RSをベースによりアクティブに使用できるよう各所を変更した特別仕様車となります。
パワートレインなどはRSと同じものを搭載していますが、タイヤ&ホイールはより悪路に行けるようなデザイン・サイズへ変更、車高も25mm UPさせて悪路での走行性を高めています。
リアにはトレーラーなどをけん引するためのトーイングヒッチが標準で装備され、専用デザインのマッドフラップも装備されます。
基本的にはRSベースではありますが、パノラマルーフが装備できないので、その点は注意してください。
売れ筋オススメグレードは?
現在の売れ筋グレードは、CROSSOVER Zグレードのようです。
Zグレードはほとんどの装備が標準となり、内装もマイナーチェンジしてからは高級感が上がっているようで、RSほどのパワーはいらないけど、上質で高級感、装備が欲しいと考えている人がZを選んでいるようです。
ドライバーズカーとして考える方が多い車種ですが、ショーファーカーとして考えている場合はリアサポートパッケージはマストでしょう。
G以下だとどうしてもヘッドライトなどが差別化されていますし、ちょこちょこ装備も省かれています。
価格は600万を超えていますが、クラウンを購入する層の方からすると手が届かないレベルではない為、長く乗る事を考えてもZグレードにする方が多いようです。
RSは装備+ターボハイブリッドの軽快な走りを享受したい方、ドライバーズカーとしての利用を想定している方が多いようなので、走りも求める方はRSになるでしょう。
ただ、Zの2.5Lハイブリッドでもそこまで悪いわけではない為、2グレードで試乗してみると良いかと思います。
クラウンクロスオーバーの値引きは渋め
新型クラウンシリーズの第一陣として登場したクラウンクロスオーバーですが、発売当初こそは値引きは渋い状況だったみたいですが、マイナーチェンジ前は旧型の値引きが拡大していたようです。
その際は車両本体10%とはいきませんが、8%ぐらいまではあったようです。
執筆時点ではマイナーチェンジして間もないため、値引きは渋い状況のようです。
狙っている方はもう少し待って値引きが拡大するのを待ってからのほうが良いでしょう。
ある程度値引きが拡大すれば、車両本体5%程度は簡単に交渉できるかと思います。
あとはDOPからの値引きですが、バイザーとマットだけでは値引きが期待できない為、あまり期待しない方が良いでしょう。
最後に
今回は、トヨタの新型クラウンシリーズ「クラウンクロスオーバー」の各グレードの見積を見てきました。
昔のクラウンのイメージを払拭したSUV型で登場し、ユーザーの若返りを図ったようです。
マイナーチェンジ前は内装もかなりチープな感じでしたが、マイナーチェンジ後は割と高級感が増して、やっとスタートラインに立ったといった感じ見たいです。
狙い目はZグレードですが、600万越えは確実なので、もう少し待って値引き交渉すれば、600万を切ることも現実的に見えてくるかと思います。
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