KINTOとは?メリットやデメリットも紹介!!

コラム

令和になってから月額制サービス「サブスクリプション」が非常に増えました。
代表的なものは音楽サービスですが、車にもサブスクリプション的なサービスが出ています。

トヨタ自動車が展開する「KINTO」もその一つですね。
厳密に言えば実物があるので、「リース」という方が正しいでしょうか。

最近ではこのKINTOを利用して、実際に車を購入せずにリースで乗るという形式が徐々に増えてきています。
そこで今回は、KINTOのメリットデメリットを紹介したいと思いますので、新車を検討している人は実際に購入するかKINTOにするかの参考にしていただければと思います。

まずはKINTOの特徴から紹介します。

KINTOは車をTOYOTA & LEXUS & SUBARUから選べて必ず”新車”

まずKINTOで借りることのできる車ですが、トヨタ・レクサス・スバルから選ぶことができます。
TOYOTA車はもちろんの事、高級ブランドLEXUSからも車を選べるのは非常に魅力的ですね。

また、レンタカーのように既に誰かが使用した車が来るわけではなく、必ず新車が納車されます。
これはレクサスだろうと同じです。
リースであっても新しい車に乗れるというのは非常に嬉しいし気分的にも良いですよね。

現時点でのラインナップは以下の通りです。

トヨタのラインナップ
  • ルーミー
  • ヤリス
  • カローラスポーツ
  • カローラツーリング
  • カローラクロス
  • アクア
  • プリウス
  • クラウン
  • クラウンクロスオーバー
  • クラウンスポーツ
  • ライズ
  • ハリアー
  • RAV4
  • ランドクルーザー250
  • シエンタ
  • GRヤリス
  • GR86
  • アルファード
  • ヴェルファイア
  • ヴォクシー
  • ノア
  • ヤリスクロス
レクサスのラインナップ
  • LBX
  • UX
  • NX
  • RZ
  • LM
  • IS
  • RX
スバル車のラインナップ
  • WRX S4
  • インプレッサ
  • レヴォーグ
  • クロストレック
  • フォレスター
  • レイバック
  • アウトバック
  • BRZ

※執筆時点でのラインナップになるため、正確な情報はKINTO公式サイトをご覧ください

以上が取り扱いラインナップですが、トヨタが展開するとあってかトヨタ車の用意が多いですね。
トヨタやスバルに関してはほぼ全車種選べるようなラインナップになっていますが、レクサスの場合は選べるのは5割ほどといったところでしょうか。

任意保険料/税金/メンテナンス代もコミコミ

KINTOの特徴は任意保険料や自動車に関する税金、さらにはオイル交換や車検代などのメンテナンス費用も月額料金にコミコミで入っているので、契約中は別途そういったお金がかかりません。

ガソリン代や駐車場代などは自己負担となりますが、意外と大きい保険料やメンテナンス代もコミコミなので、面倒な保険の契約や車検等で思わぬ大きな出費が掛からない為、支払い計画が立てやすく、利用しやすいのも特徴です。

納車が速い

KINTOは特徴の一つとして納車が速いという事があります。

トヨタ自体もKINTOに力を入れているという事もありますが、一般的に新車を注文するよりも納期がかなり速いです。
例えばハリアーであれば、現在通常納期は3ケ月~半年かかりますが、KINTOであれば驚異の1.5ケ月~2ケ月で納車されます。

このように、トヨタは国内向けはKINTOにややリソースを割いている為、通常よりもかなり早く車を手に入れることができます。

2つのプランから選べて初期費用ゼロから始められる

KINTOには支払いプランが2種類用意されており、中には「初期費用ゼロ円」で始めることができるプランもあります。

KINTOが用意している支払いプランは以下の通りです。

KINTOの支払いプラン
  • 初期費用フリープラン
  • 解約金フリープラン

以上の2つのプランを詳しく見ていきます。

初期費用フリープラン

名前の通り初期費用がフリー=初期費用ゼロのプランで、特徴は以下の通りです。

初期費用フリープランの特徴
  • 頭金や手付金などの初期費用が無し
  • 契約期間が【3年/5年/7年】から選べる※レクサス車は3年のみ
  • ボーナス併用払いが選べる
  • 契約満期までに解約する場合は解約金が必要
  • 解約ではなく、乗り換えの場合手数料が安くなる

以上が初期費用フリープランの特徴です。

プラン名の通り、頭金や手付金などの初期費用が全く必要ないため、手元にまとまったお金が無くても気軽に契約できるのが特徴です。

初期費用フリープランのメリット

初期費用フリープランのメリット
  • 頭金などの初期費用が全く必要ない
  • 長期で契約できる(最長7年)
  • ボーナス併用払いが使用できるので、月額を抑えることができる

初期費用フリープランのメリットは、なんといってもまとまったお金が無くても契約できる点です。
後で紹介する解約金フリープランの場合は、おおむね月額利用料の5ケ月分が必要となっており、ある程度まとまったお金が必要となります。

しかし、初期費用フリープランであれば極端な話貯金が0円でも契約できるためまとまったお金がないけど、KINTOを利用したいという方には非常に向いています。

また、初期契約時に最長7年(レクサス車は最長3年)と長期で契約できるため長く乗りたい方にもマッチしています。

さらに、ボーナス併用払いが利用できるので、ボーナス月に少し支払金額を増やすことで、その分毎月の月額利用料を抑えることができるので、月々のコストを抑えることができます。

初期費用フリープランのデメリット

初期費用フリープランの主なデメリットは主に以下があります。

初期費用フリープランのデメリット
  • 解約金フリープランよりも月額費用がやや高めとなる(ボーナス併用の場合は別)
  • 満期まで乗らなければ解約金が必要

初期費用がゼロに伴うデメリットが主な内容となります。

2つのプランで総額が同じでも初期費用がゼロという事は、その分が月額費用で回収されるという事になりますので、このプランは月額がやや高めとなります。
その代わり初期費用がゼロなので、どちらを取るかという事になるでしょうか。

解約金フリープラン

二つ目のプランが「解約金フリープラン」で、特徴は以下の通りとなります。

解約金フリープラン
  • 申込金で月額費用の約5ケ月分が必要
  • 契約期間が3年のみ
  • ボーナス併用払いは不可
  • 解約金はゼロ円
  • 乗り換え時の手数料もゼロ円

初期費用フリープランでは、契約満期までに中途で解約すると「解約金」が必要になるのですが、解約金フリープランであれば、中途で解約時に必要な解約金が必要ありません。

解約金フリープランのメリット

解約金フリープランの主なメリットは以下の通りです。

解約金フリープランのメリット
  • 契約期間中でも中途解約時に解約金が必要ない
  • 解約金がゼロなので短期乗り換え可能
  • 初期費用フリープランに比べて月額が安い

解約金フリープランは、その名の通り解約金が必要が無いため、それに関連したメリットが多いですね。
特に解約金ゼロで乗り換えが可能な点は、長く乗ることが少なく、短期で新車に乗り換えたい方にとっては非常に魅力的なのではないでしょうか。

また、解約金フリープランは初期費用が必要であるため、初期費用フリープランと比べて月額料金を抑えることが可能ですから、ある程度まとまったお金がある場合は初期費用をフリープランにして、月額料金を安く抑えることが可能です。

解約金フリープランのデメリット

解約金フリープランのデメリットは以下の通りです。

解約金フリープランのデメリット
  • 月額利用料の約5ケ月分の初期費用が必要
  • 初期契約期間が最長3年しか選べない
  • ボーナス併用払いができない

解約金フリープランのデメリットは基本的に支払い期間の縛りや支払い方法の縛りなどが多いですね。
初期費用フリープランは解約金が無料である代わりに初期契約期間を短く設定することで、できるだけ中途解約数を抑える狙いがあるのでないかと思います。

それぞれのプランで向いている人

2つのプランのメリット・デメリットを紹介してきましたが、それぞれのプランに向いている人をご紹介します。

初期費用フリープランが向いている人

初期費用フリープランはその名の通り初期費用がゼロ円です。
よって、まとまったお金を用意できない人でも契約できるため、そういった方にはマッチしたプランだと思います。

また、初期契約時の契約期間が最大7年まで選択できるため、頻繁には乗り換える予定がない方にも向いています。
初期契約期間を3年として、3年後に再契約という形も取れますが、最初に7年契約するよりも総額は上がってしまい、さらには再契約時に再度審査が必要なため、転職等状況が変わってしまっている方は最悪再契約できない可能性があるため、そういったことを加味すると長期契約を最初から選べるのは良いと思います。

また、ボーナス併用払いも可能なため、毎月の費用を抑えたい場合は初期費用フリープランのほうが良いでしょう。
ボーナス併用金額によっては、解約金フリープランよりも月額が安くなります。

ただし、頻繁に乗り換えるような方の場合は、中途解約で解約金が必要になってしまいますし、乗り換えの際に手数料が発生してしまいますので、割と中長期で車を乗り換える方向けかと思います。

解約金フリープランが向いている人

次に解約金フリープランが向いている人ですが、このプランの性質上短期で乗り換える方に向いていると言えます。

というのも、ここまで読んでいただいた方は察しが付くと思いますが、初期契約期間が3年までしか選ぶことができません。
もちろん3年後再契約しても手数料がかかりませんが、そうなれば別の車種に乗り換える方が気分的にも良いですよね。

また、乗り換えるにしてもこのプランは手数料が必要ありませんが、その代わり月額利用料の3ケ月分をまた支払わなければなりません。

再契約するのにも結局初期費用が必要であれば、3年後には新モデルも出ているでしょうし、安全装備なども充実していることが多いため、別車種に乗り換える方が良いです。

よって、短期で乗り換える方はこのプランが向いていると言えます。

KINTOのメリットデメリット

KINTOの特徴が分かったところで、KINTO自体のメリットデメリットを紹介していきます。

KINTOのメリット

まずはKINTOのメリットからご紹介します。

KINTOのメリット
  • 人気車でも納車が速い
  • 月額料金以外の自己負担はガソリン代と駐車場代のみ
  • メンテナンスは最寄りのトヨタディーラーで受けられる
  • 初期費用0円で乗れるプランもある
  • 定期的に新車へ乗り換えられる
  • レンタカー特有の「わ」ナンバーにならない

 KINTOの良いところは、わかりやすいところですね。
何がわかりやすいかというと、任意保険料や税金等は月額利用料に含まれているので、毎月必要なコストがわかりやすいのと、何かあってもディーラーにお任せすればメンテナンス等も全て行ってくれるところですね。

通常の購入だと、オイル交換などは都度お金が必要になるため、ついつい長く乗ってから交換してしまう人もいますが、KINTOの場合はメンテナンス代も含まれている為、オイル交換を細目に行っても特に費用が増えるという事はありません。

また、初期費用が掛からないプランが設定されている事や、人気の車でも納車が速いという事はKINTOを選ぶ理由として十分に大きな要因だと思います。

意外と気にしがちなナンバーも、KINTOの場合はレンタカー特有の「わ」ナンバーにならない為、ぱっと見はリースであるという事がわからない点も地味に嬉しい点ですね。
意外とこの点は気にする人もいるので、細かな配慮をありがいところです。

KINTOのデメリット

以下にKINTOのデメリットをご紹介します。

KINTOのデメリット
  • 満期時規定走行距離を超過すると追加料金が発生
  • 満期になったとき車は返さないといけない
  • 改造が自由にできない
  • グレードや装備の選択肢が限られる
  • 任意保険の等級制度がないので無事故で安くなったりはしない

KINTOのデメリットは基本的にはリース車特有な部分が多いですね。

特に改造が自由にできない点や距離超過で追加料金が発生するなどは、残価設定ローンとも似た部分があります。

ただ、選べるグレードや装備が限られる点や、保険の等級制度が無いため無事故であっても特に割引等が無いという点は少し大きいかなと思います。
極端な話、KINTOが初めての車という事であればそこまで影響はありませんが、保険が20等級の人がKINTOにしてしまうと、保険料率の割引が受けられないので逆に割高になってしまう可能性が高いですね。

法人だとどちらのプランがいい?

ちなみにKINTOは法人名義で申し込むことも可能なのですが、どちらの方が良いのでしょうか。

法人で申し込むなら初期費用フリープランが良いです。

理由としては、解約金フリープランだと初期費用が発生しますが、初期費用は減価償却の対象となるため経理処理が面倒になります。
また、一般的にKINTOはリースになりますので、リース費用だと月額でかかる利用料をすべて経費として計上することができます。

以上の事から、法人名義の場合は初期費用フリープランのほうが良いでしょう。

KINTOは令和の

ここまでKINTOの特徴やプラン等を紹介してきましたが、最近ではKINTOだけではなく他の会社も一般向けのリースサービスを行っており競争が激化していますが、KINTOはトヨタが運営しているサービスという事もあって、修理のネットワークや納車の速さなどは他のリース会社よりは優れているのではないでしょうか。

レクサス車も選べるので、金額が高く購入するには難しいといった方も、KINTOであれば乗れる方も多いかもしれません。

ただもちろんデメリットもありますので、そこはよく考えて契約されると良いかと思います。

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