本日6月20日、三菱自動車の人気車種デリカミニの一部改良版が発売されました。
5月初めごろから既に受注停止されていたデリカミニですが、一部改良されて新発売・生産開始となります。
それに伴い値上げが行われて価格も上昇しています。詳しく見ていきましょう。
目に見える変更点は特になし
今回は一部改良に留まり、内容としても法規対応が主なため、ユーザーから目に見えて変わったという点は無いようです。
以下で一部改良の内容をご紹介します。
以上が今回の一部改良点になります。
デリカミニの改良点としては、サイバー攻撃リスクへの対応のみという事になります。
最近のコネクティッドシステムは、車両内に携帯電話と同じようなシステムが搭載されており、車のみで通信を行うことができます。
それにより、メーカーによっては車の施錠所状況などを確認したり、日産であればプロパイロットに使用したりといろいろな用途があります。
車がインターネットに繋がるという事になりますので、当然外部からの攻撃リスクを抱えることになります。
そのリスクに対して国からの指示に伴い相応のセキュリティに強化し、法規対応したという流れになります。
内部のアップデートであるため、私たちに何か目に見えて変更があるというわけではありません。
その代わり、セキュリティの法規対応の為か昨今の情勢によるものかはわかりませんが、価格が上昇しています。
デリカミニに関しては全グレードで3.3万円の上昇となっています。
値上げ後のデリカミニのグレード別価格は以下のようになります。
販売44,000台 受注は既に5万台
デリカミニは、登場時からマスコットのデリ丸の人気やアウトドア×4WDというアクティブに使用できる車として非常に人気を博し、大人気となっていたことは記憶に新しいですが、どうやら既に44,000台を販売していて、受注も5万台を超えているという数字が出てきました。
年間4,4万台となると月平均3,500台以上売れていることになり、その売れ行きが凄まじいことがわかります。
それでいて納期は現在でも1~2か月と割と早く納車されています。
最上級のT Premiumはターボモデルの最上級グレードになりますが、ACCやシートヒーター、ステアリングヒーター、両側パワースライドドア、アラウンドビューモニター、LEDヘッドランプなど装備が充実しており、軽自動車とは思えないレベルの装備内容となっています。
またT Premiumの中でも4WDモデルが約半数も売れているというのは結構異常で、そこには4WDモデルにアウトランダーやパジェロで培った悪路走破技術を載せ、専用ショックアブソーバーなどにより走りにも手を加えたことが人気の理由でしょう。
Premiumモデルが人気
グレード別の構成比も発表されており、Premiumグレードが全体の90%を占めています。
Premiumグレードは、先ほどのアラウンドビューモニターやACC、シートヒーター・ステアリングヒーターが標準装備であるため、装備内容を重視した方が多いという結果になっています。
<グレード別構成比>
グレード | 構成比 |
---|---|
T Premium(ターボエンジンモデル) | 62% |
T(ターボエンジンモデル) | 4% |
G Premium | 29% |
G | 5% |
駆動方式の比率も出ており、先述した通り4WDモデルが2ポイントではありますが2WDモデルを上回るという結果となっています。
<駆動方式構成比>
駆動方式 | 構成比 |
---|---|
2WD | 49% |
4WD | 51% |
リセールバリューも高い
デリカミニはリセールバリューも高く、同じ兄弟車として販売されている日産のルークスと比べると、同条件で数十万デリカミニのほうが高く売却できる状況となっています。
よってルークスを購入検討している方は、ルークスでなければならない理由が無いのであれば、デリカミニを考えても良さそうですね。
値引きは渋い
リセールバリューが高い理由として、デリカミニ自体が非常に人気で需要があるという事もありますが、新車販売時の値引きがかなり渋いという事も理由にあります。
現在デリカミニを三菱のディーラーに交渉しに行っても車両本体から5万ぐらいの値引きしかしてくれません。
私も実際に交渉に行ったことがありますが、最初は3万円と言われて愕然とした覚えがあります。
売れている車とはいえ、三菱がここまで強気の商売をしてくるのはびっくりですね。
ランクルやアルファードなどデリカミニよりも人気な車種等であればある程度理解できますが、三菱は売れている車で根こそぎ利益を取ろうという考えなのかもしれません。
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