TOYOTA自動車が販売している人気シティSUV「ハリアー」の見積額と注目ポイントを見ていきたいと思います。
ハリアーは、山岳地帯を攻める本格的なSUVとは異なり、街中にフィットしたシティSUVとして長く人気がある車種です。
現在のハリアーは初代の登場から4代目となり、人気が高いことがわかりますね。
コロナ渦の真っただ中にデビューした4代目80ハリアーですが、一時期半導体不足などによる長納期化で、1年待ちなども発生したぐらいの車種ですが、執筆現時点では割と落ち着いてきており、3ケ月ぐらいで納車されるようです。(それでも昔と比べると長いと思いますが。。。)
さて、そんなトヨタの大人気車種のハリアーの実際の見積額を見ていきましょう。
ハリアーのグレード構成は?
ハリアーは現在8つのグレード構成を持っており、以下のようなグレード構成となっています。
- ガソリン S
- ガソリン G
- ガソリン Z
- ガソリン Z”Leather Package”
- HYBRID G
- HYBRID Z
- HYBRID Z”Leather Package”
- PHV Z
人気車種という事で、グレード構成は豊富に揃っております。
基本的にはガソリンとハイブリッドで別れており、ガソリンのベースグレードは「S」ハイブリッドのベースグレードは「G」からとなっており、プラグインハイブリッドで「Z」も用意されています。
各グレード2WDと4WDが用意されておりますが、PHVだけは4WD専用となっている点も要注意です。
実際の見積額は?
各グレードごとに見積を行ってみました。
ハリアーはメーカーオプションで用意されているものが少ないので、MOPに関しては私が個人的にグレードごとにオススメするものを選択し、ディーラーオプションはバイザーやマットなど基本的なものを選択しています。
今回ハリアーには100Vコンセントが全車MOPで用意されておりましたので、選択しています。
ガソリンの場合は100Wまでと、そこまで大きな消費電力の電気製品は使えませんが、通常のコンセントに挿す充電器が使えるため、充電環境の充実にも寄与します。
ハイブリッドの場合は1500Wまでと、家庭のコンセントと同じように使うことができるため、ドライヤーや電気ストーブなど1000Wを超える電化製品も使用可能でぜひ付けておきたい機能ですね。
また、ハイブリッドの場合は非常時給電システムもついているため、災害時に車を電源として使うことができるので、もしもの時の備えて装備しておきたいオプションですね。
DOPのバイザーに関してハリアーは通常のワイドバイザーとGRSPORTSバイザーが用意されており、どちらも同価格です。
個人的にはGRスポーツバイザーのほうが見栄えもデザインも良いので、同額であればGRスポーツバイザーをお勧めします。
ガソリンSグレード
ガソリンのベースグレード「S」の見積額は以上のようになりました。
総額としては諸費用込みで355万円と、ハリアーという車を考えるとお得な価格になったかなと思います。
ただ装備としては本当に最小限で、今回のハリアーの特徴でもある明るいデイライトもガソリンSにだけ付いてこない為、見た目でも一瞬でベースグレードという事がわかります。
中身としても実用的に使うことを考えたとしてもハリアーという車格を考えると物足りなさを感じるため、実質的にはレンタカーグレードという事になり、選ぶのはあまりお勧めしません。
ガソリンGグレード
ガソリンの中間グレードGの見積は以上のようになりました。
総額は諸費用込みで396万円と400万円に迫る価格となりましたが、現実的にはGグレード以上から選ぶことになると思います。
また、Zまではいらないけどという場合も、MOPで12.3インチのデジタル液晶メーターを付けることで、Zグレード以上に装備される12.3インチのナビ画面が同時装備されます。
この二つが付いて価格は58,000円程度なので、Gを選ぶ際は是非選びたいオプションになります。
価格的にはハリアーを持てて割と装備も充実していることを考えるとお得かもしれません。
ガソリンZグレード
上級グレードのガソリンZの見積額は以上の通りとなります。
約470万円という金額になりましたが、Zになると選択できるMOPが増えるため、どうしても金額が上がってしまいます。
特にリセールに強いパノラマルーフは、G以下では選択できない為、パノラマルーフが欲しい場合は必ずZ以上となりますし、さらにはMOP価格も約20万円と高額であるため、急に価格が上がってしまっていますね。
また、G以下では選択できないパノラミックビューモニターも選択できるようになります。
大きな車体を持つハリアーにはあってほしい機能ですし、これを付けることで、左サイドミラーに補助確認用の鏡(通称みみたぶミラー)がつかなくなるため、見栄えなども含めればこちらも選択したいオプションになります。
ガソリンZ”Leather Package”グレード
ガソリンの中では最上位となるZ”Leather Package”グレードの見積額は以上のようになりました。
総額は約500万円と高額な部類に入りますが、ガソリンZグレードとの価格差は約30万円となります。
一見30万円の価格差はかなり大きいように感じますが、「Leather Package」になることでシートが本革になるだけではなく一気に装備が充実します。
シートヒーターやステアリングヒーター、シートベンチレーションが付いてくる他、電動ランバーサポートが2way→4way、エンジンを切った際にシートが自動で後ろに下がる「オートスライドアウェイ」やシートメモリーなど多くの装備が付加されますので、非常に装備が充実したパッケージとなっています。
HYBRID Gグレード
ハイブリッドのベースグレードGの見積額は以上のようになりました。
総額は約451万となりますが、ガソリンベースグレードSとは異なり、Gから装備が割と充実してくるため、ハイブリッドかつハリアーをお買い得に買いたい場合はこのグレードが最適かなと思います。
またガソリンGグレードと同じく、MOPで12.3インチのフル液晶メーターを選択することで、ナビもZと同じ12.3インチのメモリーナビになるので、ぜひ付けておきたいですね。
さらにハイブリッドとなることで、アクセサリーコンセントも1500Wまでとなり、家庭用のコンセントと同じ要領で使うことができる上、非常時給電機能も付いているため、車を発電機にして電力を取り出すことも可能です。
HYBRID Zグレード
ハイブリッドの上級グレードZの見積は以上のようになりました。
総額は518万円と500万を超える価格となりました。
ガソリンZと同じく、リセールに強いパノラマルーフとパノラミックビューモニターなどが装備できるようになった為、その分価格が一気に上がりやすくなっています。
しかしこのあたりなら値引き次第で500万を切ることは可能だと思います。
HYBRID Z”Leather Package”グレード
ハイブリッドの実質的な最上級グレードZ”Leather Package”の見積額は以上のようになりました。
約600万に迫る勢いで、かなり高額になりましたね。
内容としてはガソリンZ”Leather Package”と同じく、多くの装備が追加され、かなり快適度が上がっているため、仕方がないかなと思います。
ただ、これだけ車両本体が高い場合は、値引きも割と引き出せる可能性が高いので、うまく交渉すれば500万前半で購入することも全然可能かと思います。
PHV Zグレード
最後は新しく追加されたPHVのZグレードとなります。
PHVは2WDの設定が無いため、必然的に4WDになるandPHVという事で、非常に車両本体が高額になっています。
車両本体だけでも620万円とかなり高額となりますが、その分装備はZ”Leather Package”よりも充実しており、パノラミックビューモニターやアクセサリーコンセントは標準で、エアコン仕様もPHV専用、エクステリアもPHV専用となっており、一目で高いグレードであることがわかるようになっています。
また、フロントモーターも通常のハイブリッドよりも60馬力強化されており、より電動間のある走りを楽しめるように仕上がっております。
車両本体は高いですが、補助金と値引きが上手くいけば、意外とHYBRID Z”Leather Package”と変わらないぐらいまでに価格を落とすことは可能かもしれません。
オススメ売れ筋はZ”Leather Package”でGグレードも全然アリ
以上各グレードの見積を見てきましたが、売れ筋としてはガソリンとハイブリッド共にZ”Leather Package”グレードとGグレードです。
Gグレードは、手軽にハリアーに乗りたい場合には非常に魅力的で、ガソリンSとは異なりZにも搭載されている機能がそろっていたり、MOPでフル液晶を付けるだけでナビ画面も12.3インチにアップグレードされるし、メモリーはありませんが電動テレスコチルト、パワーシートなども付いてきます。
よってGグレードは内容を見ると非常にお買い得なグレードになるので台数が出るのでしょう。
Z”Leather Package”に関しては、ベースのZと比べたときに「Z」がなんとも中途半端な構成という事もあり、少し差額を出してLeather Packageを選んだ方が満足度が高いというところから売れ筋グレードとなっていると分析します。
トヨタの戦略かもしれませんが、見比べればすぐにLeather Packageのほうが良いという事がわかると思います。
ただZ”Leather Package”はそれなりに価格も高いので、中途半端にZを選ぶよりもGがLeather Packageかで考えた方が良いかもしれませんね。
実は寒冷地仕様が地味に優秀
大体どの車種にも寒冷地仕様オプションが付いていますよね。
北海道地区など寒くなるのが当たり前の地区は標準であることも少なくないです。
ただ名前から意外と「寒冷地でなければ意味がない」と思われがちなオプションですが、雪の降らない地域でも役に立つオプションであることが多いです。
ハリアーに関しては、寒冷地仕様は17,600円で選択できます。
その内容としては、冷却水の濃度を上げたり、ウォッシャータンクの大容量化、ワイパーモーターの強化などが挙げられますが、ハリアーの場合はさらにフロントドアガラスがシングルから合わせガラスになり高遮音性・撥水機能付きにアップグレードされます。
撥水機能も便利ですし、最も効果が高いのは、シングルから合わせガラスになり高遮音性になることで、乗り心地が良くなります。
よって車内の静粛性に寄与する高遮音性ガラスが2万円弱で付けれるのは非常にお得ですから、寒冷地でない人も是非この「寒冷地仕様」オプションは付けておきたいと思いますね。
最後に
今回は、トヨタの人気SUV「ハリアー」の各グレードの見積を見てきました。
人気車種という事もあり、グレード構成は豊富で様々な構成を選ぶことができますが、その分高いグレードと安いグレードの差が広がっていますね。
ただ実質的にはGかZ”Leather Package”を選ぶことになると思いますので、その二つで考えられたら良いかと思います。
コメント