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【見にくい?】ブルーミラーって実際どう?

コラム

 最近道路を走っていると、サイドミラーが青い車がちょこちょこ見かけるようになったと思います。
何も知らない人は、フロントガラスとかにフィルム貼るようなカスタムと同じ感じかと思ってるかもしれませんが、実は違うのです。

あれはミラーの表面を親水処理して、雨粒によりサイドミラーが見づらくなるのを防止するための処理がされています。

一般的にはブルーミラーと呼ばれますが、メーカーによって呼び名が異なります。

各メーカーブルーミラーの呼び方
  • トヨタ→レインクリアリングブルーミラー
  • 日産→マルチファンクションブルーミラー
  • ホンダ→アクアクリーンミラー
  • マツダ→ブルーミラー

いろいろ呼び名が違いますが、機能としては同じで、ミラー表面に青色の親水塗膜処理を行っています。

呼び名と機能はわかったけど、結局このブルーミラーって実用的なのかどうかっていうのが気になりますよね。
ということで今回は、ブルーミラーの実用性をご紹介していきたいと思います。

親水とは?

 その前に、親水と言っていますが、この「親水」ってどういう状況を差すのかをそもそもご存じない方も多いと思いますので、親水がどういった状態なのかをご紹介します。

親水は簡単に言うと、水玉が表面に付いたときに膜状に広がるような状態の事を親水と言います。
親水の逆で撥水という言葉がありますが、撥水は水玉がそのまま水玉のままになる状態です。

よって親水加工がされた表面に水分が乗ると、のぺーっと広がります。

サイドミラーには撥水より親水が良い

サイドミラーに付けることができるオプションで親水加工の物が多いのは、サイドミラーは場所的に親水状態が良いからです。

サイドミラーは基本的に風が当たりにくい場所になります。
撥水の場合は風が当たると水玉がコロコロと飛んでいくのですが、逆に当たらなければ水分が水玉のまま留まった状態になります。
水玉の状態で溜まっていくとサイドミラーが見にくくなり、逆効果となってしまいます。

しかし親水加工の場合は風が当たらなくても勝手に水玉が広がっていくため、サイドミラーのような風が当たりにくい場所の場合は親水加工のほうが良いのです。

そして、親水加工されたサイドミラーに雨などで水分が乗ると、のぺーっと広がるため、水玉が残りにくく、視界が確保できます。
よって、サイドミラーのオプションには親水加工されたオプションが多いのです。

最初は良いけど時間が経つと・・・

サイドミラーに親水加工が良いという事はわかっていただけたかと思います。
じゃあサイドミラーに親水加工されたブルーミラーを付けるとイイネ!ってなるのは少し待ってください。

親水加工は結局のところ、元々の鏡の上にそういった加工を施しているだけなので、いずれ取れてしまったり、汚れが付くと親水の性能を発揮できないことがあります。
ブルーミラーは基本的に太陽光に当たっていると、その性能が戻るとされていますが、汚れが乗ったままだと結局は本来の性能が出ませんので、こまめな清掃が必要になります。

なので、いざというときに親水の性能が発揮できなかったり、そもそも屋内の駐車場や機械式の駐車場の場合は太陽光に当たりにくいので性能も戻りにくくなります。

なので、ブルーミラーは装着してしばらくは良いのですが、長期的にはあまりいい物とは言えないのです。

一応防眩効果もある

ブルーミラーは親水加工により、雨の日の視界を確保することができますが、実はそれ以外にも別の効果があります。

それは防眩効果です。

夜のドライブ中に、後ろから光軸が高い車やハイビームの車が来ると、サイドミラーに反射して運転の妨げになることがあります。
しかしブルーミラーには、それを若干軽減させる効果もあります。
通常の鏡面ミラーよりも若干後ろからの光の反射が抑えられるので、夜の運転が少し楽になるのです。
ブルーミラーは親水効果だけではなく、こういった防眩効果もあります。

防眩目的ならあり 親水目的ならミラーヒーターのほうが良い

ブルーミラーの二つの効果、親水と防眩効果を紹介しましたが、結局のところ付けた方がいいのか悪いのか。

防眩効果を期待して装着するのはありだと思います。
防眩効果はミラーの汚れに関係なく性能を発揮し、お手入れがそこまで必要ではありません。
しかし、親水効果の場合は、こまめな掃除やちょこちょこ太陽光に当てないといけないなど、若干の手間がかかります。

よって、ブルーミラーを防眩効果を期待したり、ドレスアップの為に付けるのは良いと思いますが、親水効果を第一に考えて付けるのであれば、ブルーミラーよりもミラーヒーターを付けた方が良いでしょう。
実際に車のディーラーさんもブルーミラーにはあまり前向きではありませんでした。
「お客さんが付けたいと言うのなら止めません」ぐらいの感じです。

なので、雨の日にサイドミラーの視界を雨粒から確保したいという要望であれば、ブルーミラーを付けるのではなく、ミラーヒーターを考えてください。
ミラーヒーターは、その名の通りサイドミラーをあっためるヒーターです。

基本的には、雪が溜まったときなどにヒーターをONにすることで、雪を溶かして視界を確保するといったものですが、実はこのヒーターには、雨粒などの水分を蒸発させる効果もあります。

よってサイドミラーに水滴がついたときは、ミラーヒーターをONにすると、数分で水滴が乾いて視界を確保することができます。

ミラーヒーターは標準で付いている車種もあれば、オプションで付けないといけない車種もあるので、もし今自分が乗っている車にミラーヒーターが付いているかどうかわからない場合は、一度担当者の方に聞いてみると良いでしょう。

ミラーヒーターの効果は以下の記事で詳しく紹介しています↓↓

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