TOYOTA自動車が販売しているコンパクトハイブリッドカーの「アクア」の見積額と注目ポイントを見ていきたいと思います。
アクアはプリウスのコンパクト版といった印象をお持ちの方も多いと思います。
そのコンパクトさや価格、燃費の良さから爆発的に売れ、外に出れば見ない日はないぐらい売れていました。
そして2021年に2代目へとフルモデルチェンジされて、つい先日2024年4月にマイナーチェンジが行われました。
2代目となった今でもその人気は衰えることなく、沢山の台数が出ています。
大きさは街中を走り回るにはちょうどよく、燃費もカタログ数値で最大30km/L半ばを記録するなど燃費お化けともいわれていますね。
さて、そんなトヨタの人気車種のアクアの実際の見積額を見ていきましょう。
アクアのグレード構成は?
アクアは現在4つのグレード構成を持っています。
上からGR SPORTS、Z、G、Xとなっており、204年4月に行われたマイナーチェンジにより、Xよりもさらに下に設定されていたBグレードは廃止されました。
そして一般グレードの最上位であるZグレードには、特別仕様で「Raffine」が設定され、Zをベースにホイールや外装・内装の一部が変更されています。
実際の見積額は?
各グレードごとに見積を行ってみました。
オプションは個人的におすすめだと思うものや、バイザー、フロアマットなどおなじみの物を選んでいます。
共通するのは、2WD、ボディカラーはZ”Raffine”以外はホワイトパール(33,000円)を選択。
また、トヨタチームメイト アドバンストパーク+パノラミックビューモニター+BSM付を選択しています。
Zグレード
続いて、一般最上級グレードZの見積は以下の通り。
一般最上級グレードZは、車両本体価格が256万円となり、オススメオプションを付けていくと、約300万に迫る297万円という結果になりました。
最上級グレードという事もあり、下位グレードではOPになっている物が標準装備になっており、オススメで付けておきたい装備としては、冬に大活躍するシートヒーターやステアリングヒーターを内包した「コンフォートパッケージ」と安全系では付けておきたい「トヨタチームメイト[アドバンストパーク]+パーキングサポートブレーキ(周囲静止物)+カラーヘッドアップディスプレイ+パノラミックビューモニター(シースルービュー&ムービングビュー付)」を付けています。
また、Zグレードは標準でパノラミックビューモニターが付いており、わざわざトヨタチームメイトアドバンストパークを付ける必要がないと思われがちですが、つけた理由は後述します。
Zグレード”Raffine”
Z”Raffine”の見積は以下の通り。
ZグレードをベースにしたRaffineは、ほとんどの装備が標準で付いているため、メーカーオプションで選ぶものは少ないです。
よって、先述のZグレードと同じように「コンフォートパッケージ」と安全系では付けておきたい「トヨタチームメイト[アドバンストパーク]+パーキングサポートブレーキ(周囲静止物)+カラーヘッドアップディスプレイ+パノラミックビューモニター(シースルービュー&ムービングビュー付)」を付けています。
また、特別使用者という事で、フロアマットも特別仕様となっており、標準車よりも若干高くなってはいますが、専用デザインとなってるため、車両との一体感はあります。
諸費用は購入する販社によって金額が若干異なるものの、約306万円という結果になりました。
やはり一般最上級グレードのZグレードに特別装備を追加したRaffineでは、車両本体価格がそもそも266万なので、オプションを付けると諸費用込みで300万を超えてしまいますね。
また、Raffineの場合はモノトーンボディカラーが選べず、ツートンのみ(追加費用無し)かつ白系がベージュしかないので、モノトーンのボディカラーが良い人は、Raffineは避けた方が良いでしょう。
Gグレード
続いて実質中間グレードGの見積は以下の通りです。
中間グレードとなるGは、約273万円となりました。
Zからの価格差で言うと約25万円ほどありますね。
中間グレードでも合成皮革などが使われていたり、フロントバンパーもZとほぼ同様なものが採用されているなど、割と満足度は高い内容となっています。
また、Gまでだとコンフォートパッケージを選ぶとステアリングヒーターとシートヒーターが付いてくるので、ぜひ付けておきたい機能かと思います。
Xグレード
一般ベースグレードXの見積は以下の通りとなりました。
約255万円とZから比べると約40万円ほどの結構な差ができました。
ただコンパクトクラスのベースグレードという事もあり、内装はほぼ樹脂が使用されていたりとその分のコストダウンは目立つ内容となっています。
実質的にはレンタカーグレードという事になると思いますが、アクアの良いところはこのクラスでも全グレードでLEDヘッドライトが採用されていたりと最低限ではありますが、十分な装備となっています。
また、トヨタチームメイトも省けば約240万円になるため、装備は最低限でアクアが欲しいという場合にはアリではないでしょうか。
GR SPORTSグレード
GR SPORTSの見積は以下の通りとなりました。
一般グレードの一番上であるZよりも車両本体価格が高いですが、その代わり走りに特化した装備内容が充実していたり、シートも専用品が採用されていたりと特別感があるグレードです。
その分見積結果は320万円と、アクアとしてもなかなかの金額となっています。
SPORTSグレードですから、Zであれば標準である10.5インチ画面や、Bi-Beamヘッドライトユニットなどはオプションとなっています。
また、ひじ掛けとして使えるコンソールボックスも標準では付いておらず、別途オプションで付ける必要があるため、ディーラーオプションで選択しています。
やはり足回りなど専用装備が多々使われているため、価格はどうしても上がってしまっていますね。
売れ筋はZグレード
以上各グレードの見積を見てきましたが、売れ筋としてはやはり最上位のZグレードです。
つい先日追加された特別仕様のRaffineも、割と人気ではありますが、ボディカラーにツートンしか設定がないなど、制約があるので、リセールを考慮してホワイトパールやブラックを選びたいと考えている方は、要注意です。
Zグレードには他のグレードにはない「スイングバルブ式サスペンション」や他のグレードではオプションとなるBi-Beamヘッドライトユニットなどが標準装備、またブラインドスポットモニターなども標準装備となっているため、お得感が高いと感じる人が多いようです。
また、コンフォートパッケージを追加すれば、シートが合皮とのコンビになったり、運転席のみでメモリーはありませんが、パワーシートになったりと、一気にグレードを上げることができます。
GグレードでOPモリモリするなら潔くZグレードを選ぶべし
Gグレードとの価格差は約25万円でしたが、Gグレードにヘッドライトオプションなどを追加したりすると、価格差が一気に縮まるため、値引き状況も鑑みるとZを選ぶ方が最終的には良い結果になる可能性が高いですね。
なので支払いを節約しようとGグレードをベースにOPを付けていくぐらいであれば、潔くZグレードを選択することをお勧めします。
値引き後などの最終的な価格差が20万円前後となるようであれば、Zグレードをお勧めします。
逆にGでコストを抑えたい場合は、最低限コンフォートパッケージぐらいで抑えておくと良いのではないかと思います。
Zグレードに使うかわからないトヨタチームメイトを付ける理由は?
今回見積にはすべてトヨタチームメイトアドバンストパークを選んでいます。
これはいわゆる自動駐車機能ですが、セットでパノラミックビューモニターやパーキングサポートブレーキ(周囲静止物)が付いてきます。
G以下(GR SPORTS含む)には、標準でパノラミックビューモニターが付いていないので、付けるのはわかると思います。
しかしZではパノラミックビューモニターは標準装備なので、自動駐車に9万程度払う必要があるのか?と思うかもしれませんが、実はアドバンストパークを選ぶことで標準で付いてくるパノラミックビューモニターとは決定的な違いがあるんです。
それはカメラの画質と巻き込み防止機能の有無です。
オプションのトヨタチームメイトアドバンストパークを選んだ場合、カメラの画質が120万画素相当の綺麗なものが付いてきますが、標準のパノラミックビューモニターは30万画素の質の悪いカメラが装備されるのです。
30万画素と120万画素では全然画質が違いますよね?
そもそも安全を担保するために付けるオプションですから、どうせなら画質の良いものを付けておきたいと私は思います。
また、巻き込み防止センサーも画質の良いカメラと一緒に付いてきます。
アクアにはクリアランスソナーが全車標準で装備されていますが、基本的には前方後方とその角にしかセンサーは付いていません。
しかし、トヨタチームメイトアドバンストパークを選ぶと、さらにフェンダーあたりにセンサーが追加され、車側面の物体も検知することができるようになります。
よって、ポールなどを巻き込みそうになった場合、追加されたセンサーがあれば、警告をしてくれるので、未然に巻き込み事故を防止できるという事です。
最後に
今回は、トヨタの人気車種「アクア」の各グレードの見積を見てきました。
まず見積もりを見て「高い」と思った方も多いかと思います。
しかし、昨今の値上がりしている情勢や、搭載されている安全装備を考えると致し方ないかと思います。
それよりも今回のアクアで採用されたバイポーラニッケル搭載のハイブリッドシステムは、コンパクトクラスとは思えないモーターパワーを引き出すことが可能で、今まで以上に軽快に走ることができるようになっているので、ぜひ騙されたと思って一度試乗に行ってみてはどうでしょうか?
コメント